
このタイトルからして勝手ながらリングワールドとか気球世界ヴァーガを思い起こしていたんだけれど、蓋を開けてみたらごく普通のファンタジイ。しかし〈光炉〉【SEVEN WONDER Official Website (http://www.seven-wonder.jp/sw01/08sp_yogo05.html)】というガジェットがあり、これがまた如何にもロストテクノロジーなスメルで、舞台になっている時代から遙かに遡ったところにSF的背景があって……というのがありそう。そのような展開込みでもよくありそうな設定には違いなく、特に魅力的だと思える物語舞台が用意されなかったのは残念。
仮に設定がよくある内容でも他の部分が魅力的なら良かったんだけど、そういうこともない。記憶喪失の主人公がミルサントの常識を周囲の人たちから説明を受け、フレアルージュと出会ってからはすぐにリノワール勢の強襲があったので、登場人物の内面の多くが描写されたわけではないが、基本的に子供のような純粋さを持ったまま大人になったような人物ばかり。確かに、厭世的な思考の持ち主はミルサントには似合わないけれど、オーガスト作品並に作り物めいている善性にはやっぱり馴染めない。危険な敵が出てきて対処しなければいけない時にあーでもないこーでもないとgdgdやった末、隠された力が覚醒して何とかなってしまうのがとても『Fate』的。大変面白みのないこのパターンも人々の善性に神(太陽神プロミアとそのバックグラウンド)が応えるからこそなのだろうが、人の力で道を切り開かなければチートをしているようで白けてしまう。ミルサント勢√には既に期待することはなく、どちらかと言うと謎に包まれたリノワール勢√の方が楽しそうだと思った。リノワールちゃんペロペロしたいし。
絵は良かった。川原誠好きだし、背景も巧い。山道なんかは予想以上に巧くてビックリした。
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