2011年3月15日火曜日

Aile『relations sister×sister.』体験版

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 何よりも先ず画が綺麗なのが良い。いきなりだけどゲームに関係ないことを書く。画が技術的に上手くなくても可愛く思える画というものは世の中にいくらかあるけれど、そういう画は個人的に褒めにくい。ホントは褒めたいけど、褒めることによってオレのセンスが疑われそう、みたいなビミョーすぎる気持ちがある。あくまで自分の考えだから違うって人も多いと思うけど、優れた画を描くには大きく分けて二つの技能が必要だと思っている。あんまり上手く言語で説明できないんだけど、まず一つは感覚が司るもので、経験とか体感という実践的な慣れみたいなことが一つ。スポーツでとにかく練習するようなモンで、どのように描けば良いかというコトに自分で気付いたりとか、そういうこと。もう一つは基本的なルールを学ぶことで、遠近法やら解剖学やらの技術的な面。これは勉強するのが面倒だしつまらないからなのか、割といい加減にされがちだと思う。でもスポーツでも効率的にスキルアップするためにはある程度の勉強が必要だよね。例えば人の顔を一定の方向でしか描けないという場合は顔面のパーツ配置がどのようになっているかというルールがわからないから描けないわけで、ルールを知っていればアオリ/フカンも抵抗なく描けるようになる。そしてこの二つの技能が相互作用して優れた画が生まれる。本作の原画を担当したかみやまねきはその両方が良く出来ている、と思う。尤も画は、陸上競技みたいにスコアが出るワケではないので受け取った側が主観的に優劣を判断するしかない。ついでに言ってしまえば、こうしてわざわざコトバで語る必要すらあるのかって思うコトもある。要するに本作に関して言えば公式サイト見て、画が気に入ったらそれで問題は解決する。
 さて内容はごく普通なエロゲーというか、特に突っ込みどころも褒めるところもない。敢えて無臭にしてるのかどうか疑う程だ。主人公はちょい普通以上に勤労意識があり自立心が備わっているのが美点の学生。ヒロインは個人的な好き嫌いはあれど定番を用意。親も当然のように旅行でいなくなるというテンプレ展開。このどっかで見たような要素に満たされながらも、ヒロインは程よく可愛い感じに仕上がっており、画は綺麗で、全面的に不満を感じないというのはAXL的と言おうか。より似た雰囲気のゲームは例えば『ToHeart2』や『ヨスガノソラ』で、こういうゲームはコメディでもシリアスでも思いきったことができないので、わかりやすいキャッチセールスが感じられない。それでも無難と言う以上にキャラクターは魅力的だし、文章も書けていると思う。最近やった他の体験版では設定を色々と試行錯誤したけれど全然上手くいってなかった『さくら色カルテット』と『とらぶる@すぱいらる!』がまったく読み進められるモンじゃなかったコトもあり、特出すべき描写はないけれど落ち着いて読ませてくれる本作は何だかんだで期待できそうな気がする。四月末は他にも期待作できる作品が多く、AXLの『愛しい対象の護り方』とAliceSoftの『大帝国』は確実に日程を守ってリリースされるだろうから資金及び時間のリソースがヤバく、この『relations sister×sister.』(つうかタイトル長い。rssって略したいんだけど……)の体験版がつまらなければある意味で安心だったんだけど、予想以上に良い体験版だったので大変悩ましい。普通のADVゲームが二本ならまだ良かったんだけど、三本となると一ヶ月の間でゲームをプレイできる時間を確保できそうにない上に、『大帝国』はSLGと来た。そんで更に『CAFE SOURIRE』と『キミとボクのエデンの林檎』も同日に発売予定でしょ……ヤベェよ。四月マジヤベェ……
 後から気付いたんだけど、メインライターの玉沢円って人が『さくら色カルテット』のシナリオも担当してた。うわあ、一気に不安感が増した。メーカースレでこの作家について書いていた人たちの気持ちがわかったよ。ただ『さくら色カルテット』は文章もそうだったけれど、それ以外のあらゆるものにヤバさが感じられたので、その点こちらは問題なさそうではあるが。

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