このページの記事一覧

2010年3月31日水曜日

BUBBAベルベット買うた+misc.




 いやあ、フィギュアってのは本当に良いモノだ。やまとから発売されてるコレ。超イイ。超イイのしか買わないし、自分で超イイと思ったら外れはないので、毎度フィギュア買ったら眺めて「超イイ」と思っているんですが。非実在青少年云々言っているアレな人たちもコレを買えばいいと思うよ。そうしたらみんなで幸せになるワケ。もう犯罪も不景気も環境汚染もオタクのせいにしようとする卑しき心が浄化されると思います。なんかこのベルベットさんはシャーマンっぽいし。原作は気になっていたけど未プレイなのだ。つーかPS2が家にない。ああ、でも当時は『グリムグリモア』の方が気になっていたのを思い出した。あっちのゲームのサイトで流れていた音楽とか、なんかそのへんに惹かれていた。そうそう、コレコレ(グリムグリモア)。
 最近ではもう相当腕利きのフィニッシャーじゃなければPVCの方がガレキより圧倒的に綺麗(ただしそれなりの出来の製品に限る)。特にぼくは表面処理はまだいいんだけど、塗装は嫌いなんだ。綺麗に塗れないから(経験不足)。ベルベットは原型師のブログで写真がうpされた時点で、コイツはヤベェと思えるレベルで、むしろそこで見せられた瞳や爪の透明感とかを大量生産品でどうやって処理するのかとやや不安であったことは事実。そしてもちろん、PVC量産品はオリジナル/デコマスの塗装に比べたら目はプリントだし、全体の塗りは全然比べられる出来じゃない。でもアレを再現できる人がどれだけいるのか。やまとは頑張った……!ワシは満足じゃ……!
 あとふたばのスレで腰布は色移り云々言っていたが、それはもう避けられないものなので自分はそういった点は諦めている。なるべく圧力を掛けないようにはしているけど、気にしすぎても、せっかく買ったモンが勿体ないという感じ。iPodとか携帯電話の鏡面加工部品についてもよく同じようなことを言っている気がするが、中途半端に大事にしてもあんまりイイことはないような気がするなあ。いや、個人的な感覚なので共有を促したりはしませんが。でもエアダスター(写真に写っているカメラ用掃除器具でイチジク浣腸みたいな形のヤツ。しゅぽしゅぽすると程よい空気で塵埃を払ってくれる)は頻繁に使って埃の付着は避けようね!

 ……写真の片隅に写るミクは買った当時触れなかったのに、今更な感はあるけれど、コレも良うござんした。実物は商品写真よりも色味が柔らかな印象があり、衣装と髪が調和してる。ていうか商品写真の色はケバすぎだよね。そしてみんな言っているけどケツはエロい。誰も言っていないけど腰のくびれもエロい、と思う。

機動戦士ガンダム00P 上巻 機動戦士ガンダム00P 下巻

 あと『機動戦士ガンダム00P』の単行本をフラゲット。一見コミックスでよく採用されている寸法なので戸惑ったが、中身はちゃんと小説。『ガンダム00』の外伝でTVアニメ版の過去の話なのだが……詳しくはwikipediaの当該項目(機動戦士ガンダム00外伝 - Wikipedia)を参考にされたし。電撃ホビーマガジンのサイトで発売するような書かれ方をしていたのだが、アスキー・メディアワークスの新刊案内には書影も載らず、Amazonやbk1、とらのあな、紀伊国屋やジュンク堂にも書影がないうえに予約すら受け付けていない状態だったので、こりゃあ超絶少部数発行の稀少本かとビビっていたが、ヨドバシのホビー館で難なく入手できた。結果オーライなんだけど、精神衛生上よろしくないので止めて下さい>アスキー・メディアワークスさん。
 同じくビビっているのは『エヴァンゲリオンANIMA』のムック(?)。あみあみなどの一部のホビーショップで予約がはじまっていて、ついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!と思ったら公式には全然情報が載ってない。2chのスレでは先走ったとか書かれていたけれど、正直『ANIMA』の方は『00P』よりもずっと楽しみにしているのですごく気になる。山下いくとはガチだし、うたたねひろゆき+蘭宮涼(たぶん蘭宮涼が彩色していたような気がする)のコンビも山下いくととは別の良さがあって好き。ていうか『ANIMA』もいいんですが『ダークウィスパー』の四巻も出して下さいマジでおねがいします。

迷宮学入門 (講談社現代新書)  プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く

 今月は『アイアン・サンライズ』の前後に『迷宮学入門』と『プロパガンダ』の二冊を読んだんだけれど、どうもいつもみたいに感想とまとめをこのブログに書いて自分の中で消化することができていない。そのうちやりたいと思っているけど、まあ本の内容的にも面白いワケじゃなかったし、今月末少し忙しかったりで相手してあげられなかっただけだと思う、よ、たぶん。もっと溜まるとメンドウなんでさっさとまとめを書いて頭の中を整理したい。

2010年3月23日火曜日

チャールズ・ストロス『アイアン・サンライズ』(金子浩訳)


 前作の『シンギュラリティ・スカイ』より随分読み易く、ぐいぐい物語に引き込まれたけれど、それは今作が良くも悪くも普通の娯楽小説になっていたからだと思う。小説としては普通に面白いんだけど、SFの醍醐味である「現象の仮定」――っていうのはぼくが最近勝手に言ってるだけのワードなので、あんまりアテにしないで欲しいけど、要するに現象(意識、世界、生命、社会などなど)の構成に、嘘なりホントなりに迫るのがSFだと思っている――みたいなのがなくて、普通にサスペンスとヒューマン・ドラマ。前作であれだけのイメージの広がりを見せただけあって、あくまで人間しか出てこない今作は弱い。クリティクスみたいなヘンな奴等がいないと寂しいんだ。
 リマスタードという連中が出てきて、こいつらが本書の悪役。リマスタードこそ全てであり、他の人間は須くリマスターされる必要があり、現在の神のような存在であるエシャトンを倒し、生まれざる神を創造してリマスタード社会を作ろうとする。割と普通の狂信者的人種だけどその能力はなかなか侮れん……という感じ。他者を殺害した場合などはその組織をデータ化しアップロードすることで、生まれざる神が生まれた時には生前の異常な表現形ではなく、正常な形で再構築されることになっている。彼らのリマスタード哲学にも対して新しいことはなさそうなのでガッカリ。シンギュラリティ後の新人類という印象はあまり受けない。新しい在り方の提示のようにも思えるが、細かく彼らの哲学に分け入っても、既存の文化と類似するものに突き当たるだろう。
 なんというか、前作で濃い口すぎたので薄めたら予想以上に薄くなりすぎたという作品。なんかバランス悪いけど、成長が楽しめるタイプの作家だったり?手に入り次第『残虐行為記録保管所』と『アッチェレランド』も読むつもり。

 以下読書メモ~。

■人物
ウェンズデイ:ゼロ事件当時一六歳。本名ヴィクトリア・ストロージャー
モリス・ストロージャー:ヴィクトリアの父
インディカ・ストロージャー:ヴィクトリアの母
マンハイム船長:非難の監督官。ロングマーチ号の船長

フランク・ジョンソン:戦争ブロガー
スヴェンガリ:道化。"ファッション犯罪者の再教育収容所からの逃亡者のように見え"(116)る。実際はリマスタードに雇われた暗殺者
エロイーズ:バーテンダーの女
アリス・スペンサー:フランクの過去の上司
セルマ・クーパー:アリス、フランクと共に三六年前のニューピースにいた女性

ジョージ・チョウ:レイチェルが所属するブラックチェンバー部隊のリーダー
プリトキン:ジョージの部下
ジェーン・ヒル:ジョージの部下
チー・チャン:ジョージの部下。細身で物静かな大量破壊兵器専門家で、ときどき、調査担当としてレイチェルを後方支援する
ゲイル・ジョーダン:ジョージの部下。取り乱しやすい女性儀典官
モーリス・ペンデルトン:アル・トゥルクの女帝アイシェ・バヤルの宮廷に派遣されていて殺害されたモスコウ共和国大使
エルスペス・モロウ:レイチェルのチームの護衛対象

U・ポーシャ・ヘキスト:リマスタードの女。軍内での地位は高い。三六年前のニューピースにもいて、その時にフランクと出会っている。
S・フラツィーア・バイロイト:U・ポーシャ・ヘキストに訪問した部下の男性
U・ヴァネヴァー・スコット:作戦を勧めていたリマスタードだが、致命的ミスを犯してそれを隠蔽した罪でヘキストに処分された。作戦はヘキストが引き継ぐ
U・ドランナ・メンゲレ:プロパゲイターの女。プロパゲイターはリマスタード文明で死亡した人物の表現型を保存して、エシャトンに代わる生まれざる神が現出して再構成するまでアップロードする役職の人物。
U・ブルムライン:惑星部局統括長官
U・フランツ・ベルクマン:セプタゴンの駐在所長。『シンギュラリティ・スカイ』のヴァシリー・ミューラー的立ち位置にいる人物。
U・エリカ・ブロフェルド:フランツの部下の副長にして恋人。実はスコットの対破壊工作部の指揮下にあったので、ヘキストに処分された。スコットの指揮下にあったことはフランツに打ち明けていた。
マルティデ、ペーター、ハンス:ロマノフ号に以前から乗船していたリマスタード

マックス・フロム:ロマノフ号に配属された航宙大尉
ステフィ・グレース:訓練センターの訓練生で航宙少尉。マックスの恋人。実はスヴェンガリの暗殺者としてのパートナー
ナズマ・フセイン:ロマノフ号船長

■メモ
紙:聞きわけのいい情報戦ワームにどうしてもトラフィック・データを盗まれたくないときに用いる無能媒体(p13)
p15でイトウ巡査が切ったルーンの意味は何だったんだろう。
p25ポケット宇宙……これについては解説未記載。参照:更新日記 - 日曜プログラマのひとりごとこの部分――「インパクト:Tゼロ」――とp36の「インパクト:Tプラス八分~一.五時間」にくまなく解説を入れるのは、物理学にかなり詳しくないと無理。
FTL(超光速飛行)
STL(光速以下飛行)
RAIR(ラム補強恒星間ラムジェット)爆撃艦
MOSS(国家安全省)
グレイ・グー(自己増殖型ナノマシン)
『シンギュラリティ・スカイ』ではアイパッチ型モニターを使っていたのに、今作では眼球内モニターをみんな使っている。
"“U”は超男性(ユーバーメンシュ)、または超女性(ユーバーメトヒェン)の略"(p595)――ニーチェのアレ。正直ダサい

■引用
レイチェルは最近、博物館にはいると気分が悪くなる、という自分の奇妙な癖に気づいた。歴史に見せかけてある恐怖と惨劇の描写に吐き気を覚えるのだ(p372)

2010年3月9日火曜日

チャールズ・ストロス『ジンギュラリティ・スカイ』(金子浩訳)


 去年から話題になっていて、『SFが読みたい!〈2010年度版〉』(wikipedia)で発表された海外篇でも二位になっていた『アッチェレランド』の作者の邦訳第一弾。イギリス作家のSFらしく、ギミックや台詞や思想もは面白いのだけれど、話の大筋はあまり興味が持てなかった。ハードSFで、これが所謂ニュー・スペース・オペラというものらしい。イマイチその、ニュー・スペオペというのがどういうものなのかわからなかったりする。つまり「そんなにスペオペか?」という意味で。物語は遠未来で宇宙戦艦も出てくるわけなんだけど、宇宙戦艦の光円錐航行は軍艦の運用がかなりコッテリ描写されているので分量は多いのだが(ついでに読みにくい)、結局のところその軍艦の運用は物語上重要でないというのがかなり初期の段階から明らかになっているので、あまりスペオペっぽいという感じではない。個人的には遠未来のスペオペというと、古い本だけどクラークの『都市と星』が一番に思い浮かぶかな。あそこまで、バリバリ宇宙モノっぷりを詰め込んで他の要素の排除をしてしまえばスペオペと言われても抵抗はなかったと思う。とはいえ、どちらかと言うと宇宙規模の話になっているので、スペオペにあらずというのは無理があるか。現代のハードSFになると情報系、物理系、生物系が色々な混じり合いをするので、昔の本よりも区分けが難しくなっているということもあるのだろう。だからちょい前に読んだ『フェアリイ・ランド』がサイバーものとナノテクものが混じっていたのは必然ということなのかもしれない。
 それにしてもなんでこうぼくが読むイギリスSFだと、『ニューロマンサー』的な人物が多いかな。こういうのは面白いからいいんだけどね。本作も登場人物のアーキタイプと配置が似ている。主人公は技術者系のスパイで、相方になる女性も別組織のスパイで実戦担当。しかし半ば合法的に動くので、イリーガルさは感じない。あくまでちゃんとした上司(みたいな存在)がいて、そのコマにすぎなかったりする。人間以外にもヘンな奴等が多くて良い。まずフェスティヴァルという空から携帯電話を降らせて「私達の知らない話をしてください」って言う奴等もやることがインパクトあるし、エシャトン(E、ビッグE)という人類を半ば強制的にシンギュラリティへと追いやった存在も万能ではないので、他の知性体に「お前らオレらの過去光円錐にイタズラすんなよ」って言ってちゃんと監視も怠らない。フェスティヴァルに寄生(共生)するクリティクスなんかも人類を見て「内的ディスコースがインターテクスチュアリティの欠如で機能していない」とか言ってしまう。物語以上にこういう各要素の方が読んでいて楽しかったりする……というかぶっちゃけると物語つまんね!『ニュロマ』の方が面白っ!尤も、ここまで評価されている作家というのは気になるので続編の『アイアン・サンライズ』もク・リトル・リトルな『残虐行為記録保管所』も読もうとは思っているのだが。

以下、読書中のメモ。ものすごくネタバレ。

■人間の登場人物
[地球人]
マーティン:主人公。エシャトンが新共和国に遣わしたスパイ。技術者だけど、その点に関しては興味深い描写はあまりない。冒頭で周囲を探るために、アイマスク型モニタを見ながら昆虫型ロボットを使うところはスパイっぽくて格好良かった
レイチェル・マンスール:国連の査察官を隠れ蓑にした国連情報部のスパイ。インプラント強化による戦闘速度状態の描写はナイス。閉鎖的な新共和国を内部から変化させるために、ブーリャにコルヌコピア・マシンを渡しにやってきたが、フェスティヴァルの来訪でコルヌコピア・マシンは殖民惑星に溢れかえっていた。無駄足乙

[新共和国人]
ミルスキー:〈ロード・ヴァネク〉艦長
イリヤ・ムラメッツ:同副長
ザウアー:同保安少尉
クルツ:年老いた提督
ロバート・バウアー准将:提督の従卒
ヴァシリー・ミューラー:当制省の新人代務官。つまり秘密警察で、いわゆるバシリスク。
フェリックス・ポリトフスキー:フェスティヴァルが訪れた殖民惑星の公爵
ブーリャ・ルーベンシュタイン:殖民惑星の反体制派の人間で、地下運動の大立者。実はヴァシリーの父親だけど、割とどうでもいい設定

[セプタゴン]
アリアドネ・エルドリッヒ:艦隊攻撃宙艦〈ネオン・ロータス〉艦載機器調整官
マルクス・ビスマルク:同阻止艦長
チュー・メリンダ:同公共情報機構との連絡を担当する乗員

■人間以外
ファースト:クリティック。観察する女
セヴンス:クリティック。戦略のシスター。批評する女。実際に殖民惑星に降りてブーリャと行動を共にする
エシャトン:E/ビッグE
フェスティヴァル:自動的に恒星間情報網を復元させる役割を持つものだと推定される。新共和国が情報の流れを停止させている、プレ・シンギュラリティ状態なので、半ば強制的にシンギュラリティを起こす

■メモ
CVD(因果律兵器)
生物群系(バイオーム)