2009年8月30日日曜日

アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』(南山宏訳)


 南山宏が解説で云うとおり、今にあってもセンス・オブ・ワンダーを感じさせる世界観の表現。太陽系に突如飛来した宇宙船ラーマは巨大で、その内部構造は目的が理解できないもので満たされていても、被造物はどことなく人間が用いる構造であり、視覚的に想像することができる。そこがいい案配になっていて、要求レベルが高い想像しにくさでもなく、かといってありがちな安っぽいものでもない。未知との遭遇、ニアイコール、ファースト・コンタクトな内容だけれど、コンタクトはとれてもコミュニケーションがたいしてとれてなかったあたり、探検記的な物語だと感じた。

0 コメント:

コメントを投稿