2009年7月1日水曜日

パースと解剖学の参考書を再読



 先月は昔読んだ参考書をふたたび開いていた。参考書っていうのはどうにも一冊だけでは足りない部分があるから何冊か同じ系統の本か、あるいはこういった実用書であるなら、本当に実用しているサンプルが載っている本なんかが(まあ絵なのでネットに画像ファイルがあればそれでもいい)欲しいところ。
 パースはいろんな参考書にオマケ程度には解説されてるけど、専門的に扱っている本で持っているものは『マンガでわかる遠近法』とPhilip William Metzgerの『 初めて学ぶ遠近法』というものの二冊だけ。後者の『初めて学ぶ遠近法』はあまりに基礎的すぎて、ほとんど役に立たなかった記憶がある。反面『マンガでわかる遠近法』は詳しいことまで載っているけれど、こっちのキャパシティーを上回りかねない。漫画だから楽しく学べるって言ってるレビュアーもいるけど、あれは嘘だ。本気でわかろうとしたら根気がいる。翻訳者がわかってるのかも訝しんでしまうところもあって、原本の方で意図的に間違った絵をコマに入れている場合なんかはそれが伝わりにくかったりする。
 それから大抵の本はそうだけど、特にこの参考書は「Lesson 1」とかのよくある実践的な部分もないし、参考になる絵も少ない。漫画形式だからしょうがないんだけど。つまりこの技術を使ってどうなるものかというのが具体的にわかりにくい。そこで他の本が必要になる。個人的にそこで役立つと考えているものの一冊がScott Robertsonの画集だ。『 Start Your Engines: Surface Vehicle Sketches & Renderings from the Drawthrough Collection』か『 Lift Off: Air Vehicle Sketches & Renderings from the Drawthrough Collection』がいい。この画集を見て、ぼくは遠近法の真実な重要性に目覚めた、少なくとも自分ではそう思った。Scott Robertsonは知ってからもう数年経つが、いまでも最も尊敬するアーティストの一人だ。下の画像は『Start Your Engines』から。

 『やさしい美術解剖図』の方は学生の時に学校の図書室に置いてあったものを使っていただけだから今回は購入した。この値段でこの内容はお得か(残念ながら、後にそうでもなかったコトが発覚)。この本は簡易な解剖学書としてドローイングの役に立つように書かれていて、参考になる絵もたくさん載っていて内容が充実している。模写しながら学べるタイプの本。筋肉や骨格を意識させたり、それどころかそのものを描いていたりする絵はネット上にも結構あるし、それらと見くらべながら読むのもいいと思う。
 追記:というか殆ど全ての絵を模写し終わって分かったが、著者の絵が投げやりなのが欠点。すごくわかりにくい部分が多くある。ある筋肉が、別の筋肉を覆ってしまっているところなどは、他の本だとどうなっているかが描かれていなかったりしているが、これには段階的に描かれているのがいいのに、そこが汚い描き方になっているのは指南書として問題だと思う。そういった曖昧な点が多いために、飯島貴志の『人体のしくみ』と照らし合わせて参照しなければならなかった。

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