知っている人は一年以上前からいただろう。そもそもちょうど一年前に話題になった歌だったような気がする。当時のぼくは「キャラクターは可愛いけどそれだけだよね」といった態度で殆ど真剣に取り合うことはなかった。今だって電波ソングは別に好きじゃないし、この機会に他の電波ソングを聴いてもやっぱり良いと思わない。でも最近はうじゅの歌声で癒されている自分がいて、これが新鮮だったりする。特に冒頭の歌詞、「人間共の悩みは小さい 小さい 小さいのう 前にも進めず留まるばかりじゃ」のあたり、あと後半の「うじゅが何時でも視てるぞ」がいい。窮境の身がこの歌で直接救われることはないけれど、真剣になりすぎて押しつぶされることは妨げられる。「あー、自分の悩みは確かに小さいもんだ」などと、どうしてか思えてしまうのだ。
ぼくは無信心者で、宗教なんてこれっぽっちも良いものだと思っていない。せいぜいありがたい訓戒からおのれを救う道具で、そんなのはくだらないものだと考えていた。けれど、どうして神様なんてのに頭を垂れる人がいるのか、それも自分を万物の霊長たるものだという人間が、わざわざそんなことをやっているのかが、何となくわかったような気がした。上位存在の目があるのはある意味では不安ではあるけれど、別の意味では掛かる責任が少しだけ軽くなるようになるのだ。錯覚、所詮慰藉だけれど良いんだと思う。さもあろう、我々はそんなに豪毅を保てる心があるわけではない。
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